夏本番。飼い主さんは「室内ならエアコンがあるから大丈夫」と思いがちですが、愛犬の熱中症リスクはまだまだ油断できません。特に小型犬や短頭種は暑さに弱く、室内でも命に関わることがあります。
この記事では、犬の熱中症を防ぐための「温度・湿度管理のポイント」と、エアコン以外にも役立つ工夫を詳しく解説。夏の快適な室内環境づくりを目指しましょう。
1. 犬の熱中症は室内でも起こる!その理由
犬は汗腺が肉球にしかなく、主にパンティング(ハァハァ呼吸)で体温を下げています。暑さだけでなく、湿度が高いと体温調節が難しくなり、熱中症リスクが上昇。
室内の暑さ+湿度の高さが危険です。
特に、
- 日当たりの良い窓際や高層階の部屋
- 空気の流れが悪い閉め切った部屋
- 床材が熱を持ちやすい場所
などは注意が必要です。
2. エアコンは必須だけど…「設定温度」だけじゃない
エアコンは温度を一定に保つのに役立ちますが、設定温度が適切でも湿度が高いままだと犬は暑さを感じやすいです。
理想の室温と湿度
- 室温:24〜28℃(犬種や体調により調整)
- 湿度:50〜60%を目安に
湿度が高いと汗の蒸発が妨げられて熱が逃げにくくなります。除湿機能や扇風機の活用も効果的です。
3. 室内の温度・湿度を簡単に測る方法
- 温湿度計を複数箇所に設置する
- エアコンの風が直接当たる場所と、犬が普段いる場所の両方で測る
犬が過ごすエリアの環境を把握し、こまめに調整しましょう。
4. 床素材選びも熱中症対策のカギ!
犬は地面からの熱を体で感じるため、床素材の温度が体感温度に大きく影響。
- フローリングやタイル床は熱を伝えにくく、冷たさが持続しやすいのでおすすめ
- カーペットやラグは熱を溜め込みやすいので、敷きっぱなしは注意
- 冷感マットやジェルマットを使うのも有効です
5. 保冷グッズを賢く活用しよう
- 保冷剤をタオルに包んでマットの下に置く
- 冷感ウェアやバンダナを使う
- ペット用扇風機やミスト機能付き加湿器も涼感アップに◎
ただし、保冷剤は直接皮膚に当てないようにし、犬の反応をよく観察してください。
6. 水分補給はこまめに
室内でも脱水は起こりやすいです。新鮮な水をいつでも飲めるようにし、夏場は複数箇所に水飲み場を設置するのもおすすめ。
7. 愛犬の行動や体調に注目!
暑がっている、ぐったりしている、よだれが多い、息遣いが荒いなどのサインがあればすぐに冷たい場所へ移動し、必要なら動物病院へ。
まとめ
- 室内の熱中症対策は「温度だけでなく湿度管理」が重要
- エアコンと併せて除湿や扇風機を活用しよう
- 床素材や保冷グッズの工夫で体感温度を下げる
- 水分補給と犬の様子観察を忘れずに
暑い夏も愛犬と快適に過ごせるよう、環境づくりにぜひ取り入れてみてくださいね。