飼い主ができる「犬の腸活」ケア5選
前回の記事では、
- アニマストラス(酵母の発酵エキス)
- 発酵野菜や味噌、ぬか漬けといった日本の伝統食品
- 緑イ貝やサーモンオイルによる抗炎症サポート
こうした“体の内側から整える”アプローチをご紹介しました。
今回はそれに続く、「日々の生活習慣・環境から整える腸活」にフォーカス。
腸内環境は、フードやサプリ“だけ”では決まりません。
体と心がリラックスできる日常が、腸にとって一番の栄養なんです。
① 深く眠れてる?「睡眠の質」が腸の働きを左右する
犬も人と同じで、寝ている間に副交感神経が優位になり、腸が活発に動きます。
特に夜にしっかり熟睡できているかどうかで、翌朝のウンチが変わる子も多いんです。
腸を整える「睡眠の質」アップ習慣
- お散歩で適度な運動 → 体を程よく疲れさせる
- 寝る前に興奮させない(テンションMAX遊びはNG)
- 落ち着く場所・温度・光の調整(クレートや寝床の見直しも◎)
→睡眠の“質”を高めると、自然な排便リズムが整いやすくなります。
② 腸の大敵「ストレス」を減らすには?
ストレスがかかると、交感神経が優位に → 腸の働きは一気に低下。
ストレス性の下痢や便秘、よくあるよね。
でも犬のストレスって、わかりにくい。
こんなサイン、見逃していない?
☆犬が出すストレスのサイン
- 寝ている時にピクピクしてばかり
- 目やにが急に増える
- トイレの間隔が不安定
- やたらと飼い主のあとを追う
→腸活においては「ストレス=腸の炎症スイッチ」と心得よう。
③ 散歩は“情報収集”でもあり“デトックス”でもある
腸活のために、毎日の散歩はとても大事。
ただ歩くだけじゃなく、嗅覚を使う散歩こそ、腸と脳にいい刺激になる。
嗅覚を使うと副交感神経が働き、腸もリラックス。
さらに、歩くことで腸のぜん動運動(=動き)もサポートされます。
☆腸活に効果的な散歩のコツ
- クンクンさせる時間をしっかり取る
- 土や草のある場所でリズムよく歩く
- 晴れた日は午前中に光を浴びる(体内時計が整う)
→「歩く × 嗅ぐ × 光を浴びる」で、心と腸を元気にするお散歩習慣を!
④ 季節の変わり目は“腸のゆらぎ期”
特に夏〜秋にかけては、冷房・湿度・気温差などの影響で、
腸のバランスが乱れやすい季節。
夏バテで胃腸の働きが落ちたり、冷えでお腹が緩くなる子も少なくありません。
☆ゆらぎ期のケアアイデア
- 冷たいものを控えて、ぬるめのお水にする
- お腹周りを冷やさない(ベッドや床の見直し)
- 消化に良いメニュー(生食の子はお肉の質を見直すのも◎)
→腸は季節の影響を受けやすい臓器。“いつもと違う”を見逃さない目が、飼い主さんにとって一番の腸活スキルです。
⑤ “腸”を元気にするのは、“絆”だったりもする
意外と見落とされがちだけど、犬にとって「飼い主との関わり」も腸活のひとつ。
撫でられたり、目を見て優しく話しかけられると、
オキシトシン(安心ホルモン)が分泌 → 副交感神経がON
→ 腸の動きがスムーズに。
たった3分でできる腸活
- 撫でながら「今日もいいウンチ出たね〜」と声をかける
- マッサージを習慣に(特にお腹まわり・腰)
- 寄り添って一緒に寝る時間をとる
→「腸を整えたいなら、心から安心させてあげること」。
これは、どんな高級サプリより効くこともあるんだよね。
まとめ:腸は、日々の暮らしで育てるもの。
腸活=サプリや特別なフードじゃなく、
毎日繰り返される“安心の積み重ね”が一番の効果になります。
- よく歩き
- よく寝て
- ストレスなく、愛情をたっぷり感じる
そんな毎日こそ、腸にとって最高のごちそうです。