愛犬の健康を守りたい。その思いから「無添加」と書かれたおやつを選んでいる方も多いのではないでしょうか?
けれど実は、その“無添加”という言葉、必ずしも安心・安全の証とは限らないことをご存じですか?
この記事では、犬用おやつの選び方について「本当に安全な無添加とはなにか?」をわかりやすく解説しながら、健康を第一に考えたナチュラルな選び方をご紹介します。
愛犬の体に負担をかけない、安心して与えられるおやつ選びのヒントになれば嬉しいです。
無添加と書いてあれば安心…ではない?
「無添加」「ナチュラル」「自然派」といった言葉が書かれているおやつ、一見とても安心感がありますよね。
ですが、ここに落とし穴があります。
▶ 無添加=完全に何も加えていない、ではない
「無添加」とは、“特定の添加物を使っていません”というだけの表示。
つまり、保存料は使っていないけれど、香料や着色料は使っているというケースもあります。
また、「〇〇無添加」と一部だけ強調されていて、裏の原材料表示を見ると他の添加物が使われていた…ということも少なくありません。
安全なおやつを見分ける3つのチェックポイント
① 原材料がすべて具体的に書かれているか
たとえば、
- 「鶏ささみ、鶏レバー」など、部位や動物の種類が明記されている
→ ◎ 良い
- 「肉類」「動物性たんぱく」「植物油脂」など、あいまいな表記
→ ✕ 注意が必要
犬にアレルギーがある場合は特に、何の肉なのか、何の油なのかが重要です。
② 保存料・酸化防止剤が入っていないか
犬用おやつによく使われる添加物には以下のようなものがあります:
- BHA、BHT(酸化防止剤)
- ソルビン酸カリウム(保存料)
- プロピレングリコール(保湿剤)など
こういった化学的な添加物は、体の小さい犬ほど影響を受けやすく、毎日の積み重ねが将来的な体調不良につながることも。
原材料欄はしっかりチェックすることが大切です。
③ 加工度の低いシンプルな素材でできているか
安心して与えられるおやつの条件として、「素材そのもの」感が強いことも重要です。
たとえば…
- そのまま乾燥させただけのジャーキー
- 小魚や牡蠣、帆立などのフリーズドライ
- 旬の野菜や果物を蒸してそのまま与える
こういった「見たまんまの素材」タイプのおやつは、余計な加工がされておらず、保存料も不要。
飼い主の目で安全性を判断しやすいのも嬉しいポイントです。
我が家の実例:愛犬が毎日食べているおやつはこれ
我が家では、2匹のチワワ(ラナ&ルア)に以下のようなおやつを与えています。
- シンプルな国産ジャーキー(鶏・馬・鹿など)
- フリーズドライの牡蠣・帆立・小魚
- 季節の野菜(蒸しかぼちゃ、さつまいもなど)
- ごくまれにケーキ用のじゃがいも&さつまいもペースト(誕生日など特別な日に)
甘味料や着色料、加工油脂などが入っていないかは必ずチェック。
人間と同じで、犬も「素材そのもの」のおやつの方が、体にやさしく自然な選択です。
無添加=安全ではなく、「選び方」がカギ
おやつは、愛犬とのコミュニケーションを深める大切なアイテム。
でも、ほんのひとくちでも、毎日積み重ねれば健康に大きな影響を与えます。
「“無添加”って書いてあったから安心だと思ってた…」
そんな声をよく聞きますが、本当に大切なのは原材料表示を自分の目で見ること。
そして、なるべく自然に近い、シンプルなおやつを選ぶことです。
まとめ:愛犬の健康は「小さな選択」の積み重ねから
おやつの時間は、愛犬にとって嬉しいご褒美のひととき。
だからこそ、体に優しいものを選んであげたい。
「本当に安全な無添加」を見極める目を持てば、愛犬の健康寿命をぐっと伸ばすこともできます。
ぜひ、おやつのパッケージを裏返してみてください。
“かわいいから”“SNS映えするから”だけでなく、素材や添加物にしっかり向き合う選択を、今日から始めてみましょう。