「グレインフリー=安心」とは限らない。でも、小麦よりもやさしい素材はある。
わんこの誕生日。
それは家族にとって、特別で、何より幸せな日。
SNSでも、毎日のように可愛いケーキやお祝いプレートの投稿を見かけます。
わたし自身、うちの子たちの誕生日が近づくたび、
「ラナちゃん・ルアくんが喜んでくれて、体にもやさしいケーキってどんなものだろう?」と考えます。
ふたりとも、普段、生食中心のごはんで過ごしています。
穀物は控えめ、タンパク質や脂質も自然な食材から。
だからこそ、特別な日に与える“ケーキ”は、ただ「可愛い」だけでは選べません。
米粉でも、乳製品でも。「ちょっと重たい」
以前、「グルテンフリーで安心」と言われる米粉や、
「犬用でも大丈夫」とされている豆乳ヨーグルトなどを使ってケーキを作ったことがありました。
でも、ラナちゃんはそういった食材を摂ると、
- お腹が張ったり
- 便がやわらかくなったり
- 排泄のリズムが乱れたり
と、なんとなく調子がくずれることが多くて。
「小麦を使わない=安心」とは限らないんだなと、身をもって感じました。
じゃがいも・さつまいもは、“負担が少ない”という選択
もちろん、「グレインフリーなら絶対安心」「穀物はすべてNG」なんて極端な考えは、私もしていません。
それぞれのわんこに合った食事があるし、
ラナちゃんだって成長や体調に応じて、合うもの・合わないものは変わってきます。
ただ、今のラナちゃんにとって一番負担が少なく、
食べて笑顔になれるケーキの素材は、じゃがいもやさつまいもだと感じています。
これらは、
- グレイン(穀物)ではなく、でんぷん質の根菜
- 加熱で消化性が上がる
- 自然な甘みがあり、おやつ感覚でも楽しめる
といった理由から、小麦や米粉よりは、ずっとやさしい選択肢だと思っています。
「ふりふりしっぽの犬ケーキ」は、素材を“足さない”ケーキ
わたしが手がけている「ふりふりしっぽの犬ケーキ」は、
以下の食材を一切使っていません:
- 小麦粉
- 米粉
- 乳製品・豆乳
- 肉・魚(動物性タンパク)
使っているのは、じゃがいもとさつまいものペーストのみ。
そして、色味は無添加の野菜パウダーをじゃがいもペーストに混ぜて表現しています。
派手な色づけも、香り付けも、保存料もなし。
削ぎ落とすことで生まれるやさしさを大切にしています。
「たまの贅沢」=「ちょっとぐらいなら平気」じゃなくてもいい
「誕生日くらい、たまにはいいよね?」
「ちょっとくらい食べたって大丈夫でしょ?」――
そんなふうに、普段避けている食材を“お祝い”の名のもとに与えてしまうケース、意外と多いのではないでしょうか。
でも私は、特別な日こそ、いつもの調子で元気に過ごしてくれることがいちばんの贈りものだと思うようになりました。
- ケーキを食べてもしんどくならない
- いつもと同じように排泄できる
- 夜もぐっすり安心して眠れる
それが叶うだけで、「この子のために選んでよかった」と心から思えるんです。
わんこのお誕生日は“当たり前に祝う”時代へ
今や、「わんこは家族」という価値観は当たり前になり、
誕生日ケーキや記念日フォト、お祝いごはんも、特別ではなく日常の延長になりつつあります。
だからこそ、何を選び、何を与えるかが、とても大事になってきている気がします。
「見た目がかわいい」「有名ショップで人気」
そういう選び方ももちろんOKだけど、
わたしは“今のラナちゃんが一番元気でいられる選択”をしたい。
それが「ふりふりしっぽの犬ケーキ」でした。
うちの子に、いちばんやさしいケーキを。
どんな食材が合うかは、わんこそれぞれ。
でも、「できるだけ負担の少ない選択肢を選びたい」という気持ちは、どの飼い主さんもきっと同じだと思います。
わたしのケーキが、
そんな“やさしいお祝い”の選択肢のひとつになれたら、嬉しいです。