朝晩の冷え込みが厳しくなってくると、人と同じように犬の体も冷えやすくなります。
「うちの子、最近なんだか動きが鈍い」「寝てばかりいる」——そんな様子が見られたら、体が冷えて代謝が落ちているサインかもしれません。
特にシニア犬や小型犬、短毛の子は寒さの影響を受けやすいので、早めの対策が大切です。
体が冷えるとどうなるの?
犬は人間ほど汗腺が発達していないため、外気温の変化に敏感です。体が冷えると、
- 代謝が下がり、免疫力が落ちる
- 胃腸の動きが悪くなり、食欲不振や便秘が起きやすい
- 腎臓や膀胱への負担が増え、泌尿器トラブルにつながる
といった不調を引き起こすことがあります。
特に、腎臓が弱い子や関節の弱い子は「冷え=悪化の引き金」になることも。
だからこそ冬は、“冷やさない暮らし方”と“体の内側から温めるごはん”の両方で守ってあげることがポイントです。
体を温める食材を意識しよう
手作りごはん派・生食派のどちらでも、寒い季節は「温性食材」を少し意識して取り入れると良いです。
代表的な温性食材:
- 肉類:鶏、羊、鹿、まぐろ
- 野菜:かぼちゃ、にんじん、れんこん、生姜、ブロッコリー
- その他:黒ごま、味噌、納豆、りんご、いちご
冷たい食材ばかりだと体温が下がりやすいので、冷凍の生肉を与える場合も「常温に戻してから」や「ぬるめのボーンブロスをかけて与える」など、一工夫してみてください。
ボーンブロスでポカポカ栄養補給
冬のごはんにぴったりなのが「ボーンブロス(骨スープ)」です。
骨からじっくり煮出すことで、コラーゲンやミネラル、アミノ酸が溶け出し、関節・腸・皮膚・免疫など全身のサポートに◎。
特に冷えやすい子、食欲が落ちがちな子には、温かいブロスをスープ代わりにトッピングしてあげると喜びます。
手作りが難しい場合は、無塩・無添加の犬用ボーンブロス製品もあるので、それを活用してもOK。
※鶏・牛・豚など、アレルギーのない動物の骨を使うのが安心です。
日中は「日なたぼっこ」で代謝アップ
冬場でもお日さまの力は偉大。
日中のあたたかい時間帯に10〜15分でもお散歩や日なたぼっこを取り入れると、血流が良くなり、体がポカポカしてきます。
日光に当たることでビタミンDが生成され、カルシウムの吸収もサポートされるため、骨や関節の健康維持にもつながります。
おうちでできる冷え対策
- 寝床は床からの冷気を避ける:冬は床が想像以上に冷えるので、ベッドの下に厚手マットや断熱シートを敷くと◎。
- 毛布やブランケットを多層にする:犬が自分で潜れるようにしておくと、好きな温度に調節できます。
- サークルやケージの位置を見直す:窓際や玄関近くは冷気が入りやすいので避ける。
- 温風ヒーターの直風に注意:低温やけどを防ぐため、直接風が当たらない位置に。
「水分不足」も冷えを招く?
意外かもしれませんが、冬は水分摂取量が減る子が多い季節。
体内の水分が減ると血流が悪くなり、冷えや代謝低下につながります。
冷たい水を嫌がる場合は、ぬるめの水やボーンブロス水を用意してあげると飲みやすくなります。
まとめ
冬の冷えは、犬の体にじわじわと負担をかける見えない敵。
でも、毎日のごはんや環境を少し工夫するだけで、体の内側から温めて守ってあげることができます。
・温性食材を取り入れる
・冷たい生食は常温またはブロスで和らげる
・お日さまと仲良くする
・寝床を見直す
この4つを意識するだけで、冬の体調トラブルはぐっと減ります。
ラナたんもルアくんも、ぬくぬくの冬を過ごせますように🕊️